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歯周病(歯槽膿漏)というと“治らない”“歯を抜く”というイメージかも知れません。しかし、歯周病は早くに治療する程きれいに治り、歯を抜く事も回避できるのです。その一方で、歯周病である事を自覚している人がすくないのも事実です。統計によると成人の10人に8人が歯周病であると報告されていますが、自分が歯周病であると自覚している人は4割程度です。それはなぜか、歯周病が自覚症状に乏しく気がつきにくいからです。気がつかないうちにどんどん進んで気がついた時には歯を抜くはめに・・・なんてことはざらです。
では歯周病は何が問題なのでしょうか。
まず大きな問題点は歯周病によって“歯が無くなる”ということです。それにともない、食事をはじめとする生活に不自由がでます。歯周病は口の中だけの問題ではすみません。歯周病は体にも悪影響を及ぼす事がわかっています。歯周病があると糖尿病や肥満、高血圧や動脈硬化性心疾患(心臓血管疾患)、痴呆になりやすくなったり、悪化させる事が多くの研究で報告されています 。では、歯周病を治すのに一番必要な事はなんだか分かりますか? 歯磨き?うがい? それも大切ですが残念ながらそれらでは歯周病を完全に治す事は出来ません(予防の為には非常に大切です)。
一番大切なのは“歯周病を治そう、歯を残そう”と思って歯科医院に行く事です。え、そんな簡単な事?と思うかもしれませんがそれがなかなか出来ない結果、歯周病が多いという現状につながっています。残念ながら虫歯も歯周病も放っておいても進行する事はあっても治る事はありません。
私はこの地域で数少ない日本歯周病学会認定・歯周病認定医ですから、多くの方が歯周病で歯を失う方、以前歯周病の治療をして貰ったけど治らなかった方を多く診てきましたので当歯科室は特に“歯周病”“歯並び”治療そして“予防”に特に力を入れています。