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歯周病菌の侵入

心臓を構成する筋肉の“心筋”に血液を送る“冠動脈”が狭くなり血流が途絶えることでおきるのが心筋梗塞で、進行すれば死につながります。この心筋梗塞に歯周病が関与していることは幾つかの論文を紹介して以前もお伝えしましたが、今回医科歯科大学の研究チームが歯周病細菌の感染が心筋細胞に悪影響を及ぼすメカニズムについて解明しました。心筋梗塞や動脈硬化の患者さんの血管から一定数歯周病菌が検出されることはすでに論文で報告されていましたがこの論文で驚いたのが生きている歯周病菌(P,g菌)が心筋細胞に侵入して心機能の低下を引き起こすとしていることです。このことはつまり、歯周病がある人の口から体内に入り込んだ歯周病菌(常に入り込んでいると考えられています、これを読んでいる今も)が、免疫細胞に殺されず、免疫細胞の目をかいくぐって心筋細胞に生きて届いている、ということです。おそらく他の臓器にも生きて届いて入り込んでいくのでしょうね。この知見が新規治療法の開発に寄与することが期待されています。

まずはお口きれいにして侵入防ぎましょう。歯周病気になるなら当歯科室へ

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